qmapop は無保証ですので各自の責任において使用してください。 インストールを始める前にすること: DJB の ucspi-tcp と daemontools がインストールされていなければ インストールしてください。 インストール方法: 1. qmail-1.03/qmail-popup.c に対してパッチを当ててください。 cd qmail-1.03 patch -p1 < ../qmapop-0.52/qmail-popup.c.patch このパッチはエラーなしで当たるはずです。何か問題が生じたら、 .rej ファイルを調べてください。 qmail-1.03 のディレクトリで qmail-popup を再コンパイルしてインス トールしてください。 2. APOP 認証データベース用のユーザ apopdb を作成してください。 apopdb のホームディレクトリは /var/qmail/apopdb にしてください。 3. /etc/passwd を使わない POP 専用のアカウントを作るのでしたら、 メールスプール用のユーザ pop を作成してください。そのホームディレ クトリ(例えば /home/pop)に各ユーザの Maildir 形式のメールボック ス(~pop/USER/Maildir)が作成されます。 4. POP before SMTP を行うのであれば、シェルスクリプト pop3-record と age-smtp を編集して、環境変数 RULESDIR にルールのファイルを作成す るディレクトリを指定してください。pop3-record と age-smtp に実行 ビットを立てて、/usr/local/bin にコピーして下さい。 age-smtp を root 権限の cron で5分毎に動かしてください。 5. conf-apop.h と conf-opensmtp.h を編集して必要なパラメータを設定し てください。 6. 先ほどコンパイルした qmail-1.03 のディレクトリから qmapop-0.52 の ディレクトリへ "compile" と "load" というシェルスクリプトをコピー してください。 cp -p qmail-1.03/compile qmapop-0.52/ cp -p qmail-1.03/load qmapop-0.52/ 7. コンパイルしてインストールしてください。 make su make install 実行ファイルは /var/qmail/bin にインストールされます。 8. 起動ファイルを作成してください。 次に示すのは svscan 用の起動ファイルの例です。 #!/bin/sh # /service/pop3d/run exec env - PATH=/usr/local/bin/:/var/qmail/bin \ tcpserver -vRH -c 40 -u 0 -g 0 0 pop3 qmail-popup \ mydomain checkpassword qmail-pop3d Maildir 2>&1 デフォルトでは APOP 認証と平文認証(USER/PASS)は併用できます。 APOP 認証を強制したい場合は、環境変数 FORCEAPOP を設定して、qmail-popup を起動して下さい。 起動ファイルに記述するときは先の例では exec env - PATH=/usr/local/bin/:/var/qmail/bin FORCEAPOP="" \ tcpserver -vRH -c 40 -u 0 -g 0 0 pop3 qmail-popup \ mydomain checkpassword qmail-pop3d Maildir 2>&1 となります。 なお、tcpserver のアクセス制御の機能で環境変数を設定することもできます。 9. 認証データベースを初期化してください。 apop -i Bert Gijsbers TAKIZAWA Takashi